子宮頸がんの検診と精密検診
子宮がん検診は主に子宮頸がんに対してまず細胞診を行います。
細胞診の結果はベセスタ分類(新しい表示法)で表すことになりました。
今まではクラスⅠ、Ⅱ:特に問題なし、クラスⅢ:異形上皮、クラスⅣ:初期の子宮がん、クラスⅤ:子宮がん クラスⅢ、Ⅳ、Ⅴの場合は精密検診を受ける必要があると判定していました。
新しいベセスタ分類ではより直接的に検査結果を表します。 NILM 異常なし (クラスI、II) ASC-US 意義不明異形上皮 (クラスII~IIIa) LSIL 軽度異形成 (クラスIIIa) ASC-H 高度異形成疑い (クラスIIIa~IIIb) HSIL 中等~上皮内がん (クラスIIIa~IV) SCC 扁平上皮がん (クラスV) AC 腺がん (クラスV) その他
ASC-USの場合はパピローマウイルスの検査が適応になります。 精密検診としては、まず、コルポスコピーを用いたコルポ診を行います。 異常所見があれば、その部分を狙って生検(一部の組織を採ること)し、顕微鏡検査に提出します。病理の先生がどの程度の異常があるか判定します。その結果によって今後どうするかを決めます。
軽度異形成は9割以上正常化するため3ヵ月毎に検査して経過をみます。 最近ではHPVの検査を併用してリスクの程度に応じて方針を決める方法もはじまりました。 高度異形成以上であれば治療を考える必要があります。
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