生理不順1 多嚢胞性卵巣症候群(タノウホウセイランソウショウコウグン)
多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome ;PCOS)とは月経の異常、不妊を訴える方に多い病気です。 毎月選ばれるべき卵が選ばれず、排卵しないため、卵巣の中に小さな卵がたくさん溜まったような状態になっています。月経異常にもいろいろな程度があり、ひどくなれば、月経のまったく無い方もいます。その他の症状としては、多毛、肥満などがあります。
診断にはホルモン検査と超音波検査が必要です。
治療は妊娠を希望している場合と希望していない場合にわけて考えます。
妊娠を希望している場合は排卵誘発剤を用います。普通は飲み薬からはじめて、効果が無ければ注射になります。卵巣が非常に大きくなりお腹に水が溜まるような副作用もありますので注意が必要です。薬が適当でない場合には腹腔鏡を使って卵巣に穴を開ける手術を行います。
妊娠をまだ希望しない場合はホルモン剤を用いて生理不順を改善します。 不順のまま放置すると卵巣の働きがより以上に悪化し、いざという場合困ることがありますので注意が必要です。
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